日本を含めたアジア圏は、欧米圏よりもうつ病患者が少ないと言われています。
うつ病患者の割合は日本だと大体10%、諸外国では20~30%となっており、日本での患者数は諸外国の半分程度という事になります。
昨今うつ病などの精神疾患急増が問題視されている中で、諸外国と比較してうつ病患者数が低いという数値結果がでていますが、だからといって本当に欧米圏よりもうつ病患者数が少ないというわけではありません。
日本人の場合は自身がうつ病であるという自覚のない、無自覚な人が多いのが理由です。

認知度と理解度の低さ

うつ病という自覚がない理由としては、日本の精神疾患の認知度や理解度の低さがあげられます。
認知度や理解が低く、偏見も強いためにうつ病になった本人がうつ病である、ということを認めようとしない傾向も強いです。
何故認めようとしないのか、という理由については個人差があるので一概には言えませんが、自分がなるわけがないという過信や、元々うつ病に偏見を持っており、認められないというケースもあるでしょう。

知識と情報の少なさ

うつ病という自覚がない理由として、もう一つあげられるのが「自分がうつ病だと気が付いていない」ということです。
自分がうつ病だと気が付かないなんてことがあるのかと思うかも知れませんが、うつ病に対しての理解度、知識、情報量が少ない場合は有り得ない話ではありません。
うつ病であることに限りませんが、それが何かを自覚するには、自覚するだけの知識が必要になります。
うつ病の知識、情報がなければ症状が現れても「うつ病の症状」だと理解ができず、結果として自分がうつ病であるという事に気が付かないのです。
顕著なのは仮面うつ病で、一般的なうつ病の症状なら知っているけれど、仮面うつ病の症状についての知識、情報をもっていないため発症しても単純に体の不調として捉えてしまうのです。

うつ病だと気付くタイミング

うつ病だと気付くタイミングも勿論色々あるでしょう。
自分で気が付く場合もありますし、周囲に指摘されて初めて気が付くということもあると思います。
欧米諸国と比べてうつ病をはじめとした精神疾患への理解度が低いとはいえ、自分の周りにいるすべての人間に理解がないわけではありませんから、周囲からの声で気づくことは多いでしょう。
特に仮面うつ病に関しては症状が身体に出ている分、自分で気が付くのは難しいです。
仮面うつ病の症状は頭痛や腰痛という身体的症状として現れるため、多くの人が普通の内科へ受診してしまいます。
けれど身体に原因があるわけではないので検査をしても以上はありませんし、処方箋も効果があまりありません。
何度かこれを繰り返しているうちに、これはうつ病なのではと内科の先生が気付いて専門の病院を紹介してもらい、そこで初めてうつ病であると診断されるケースが多いようです。
内科を受診している方のうち、相当数がこの仮面うつ病だろうといわれています。